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いけばな随想
diary

対話 241026

2024/10/26

昨日11時半から19時まで、県民文化祭いけばな展のいけこみをした。会場では他の流派の先生方との対話があり、隣の会場でいけこみをしている他団体の方とも出会いや対話があった。それにも増して、私は花器と花材と私との三者の対話に執心していた。対話を繰り返して繰り返した挙句、時間切れのために制作途中のまま「つづく」となってしまった。

今朝も会場に早く行き、また1時間自分の作品と対話しつつ手をかけた。その様子を後ろで眺めていた方がいろいろ声を掛けてくださって、人間同士の対話も昨日の続きが始まった。流派の異なる者同士の対話が成り立つのは、大きな土俵が共通していて、いけばなの「共通語」みたいなものを互いに使えるからだ。

また、もう1つ、対等の立場であってこそ対話は成立する。つまり、私と貴方という別々の2つの個人が1ペアの「われわれ」となるだけの、相手に対する理解と尊敬が前提となる。

そして、異なる流派を理解したり尊敬したりできるようになるためには、想像力だけでは無理で、経験が作用する。経験値が高まると、対話内容も高度化するのだ。

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