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いけばな随想
diary

当り前 231228

2023/12/30

「精査して事実を明らかにし、しかるべき時が来たら説明責任を果たし、適切に処置します」。最近の政治家の当り前な問答は、もはや日本語を不適切に使う見本として当り前になった。日本人同士の日本語での会話が、加速度的に成立しなくなっている。当り前と思う常識的な事柄も、なかなか日本人同士の共通感覚になりにくくなってきた。
「当り前の行動をしただけです」。道端に座り込み、虚ろに空を見上げる高齢女性を見かけて、どうもおかしいと感じた少女が声を掛けた。老女は、自分の居場所も自宅の住所もわからなくなっていた。当り前が特別になる世の中だ。
 年末に感じるのは、クリスマスに向けた繁華街や家々の盛り上がりに比べて、正月に向けた盛り上がりが低いこと。クリスマス関連のヒットソング特集はテレビで放送されても、正月を連想させるヒットソングは思い出せない。「もう幾つ寝ると、お正月……」という童謡くらいか? 家庭でも、クリスマス・ツリーやリースは飾っても、門松や日本国旗を準備することがない人も多い。
 正月を迎える花を、私もちゃんといけられるだろうか。

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