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いけばな随想
diary

片付け 240304

2024/3/5

いけばなの研究会が終わった。私は、片付けが嫌いではない。一旦ばらばらになっていた物が、一定の規則のもとに整列していく様子が好きだ。この作業には時間がかかる。そして、その時間がかかること自体が好きなのだ。時間がかかるのにはわけがある。片付けるにあたって、いつも決めていた規則を変更したくなるからだ。

引っ張り出した物を元の場所に返すだけにしておけば早く片付くのに、敢えて一工夫してしまう。部分的変更は、当然全体の変更に及ぶので、大変なことになる。準備に2時間かけたとしたら、片付けには4時間はかかるわけだ。

これは無駄な作業ではないかと言われるかもしれない。しかし、そんなことはない! 長い時間軸で片付けを眺めると、必ず次の準備作業になっている。たとえば、いけばなで使うワイヤーを、色ごとに分け、太さごとに分けておく。次に使おうとしたときに、スムーズに取り出せる。

こう説明されると、私の片付けは、さも合理的に行われているように聞こえるだろう。それは違う。片付け方が細かいため、収納スペースが余計に必要で、場所を取ること半端ない。

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