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いけばな随想
diary

猫と花 240316

2024/3/19

 庭の雑草が、春を迎えて伸び始めた。それを抜いている私の手の動きと、抜かれた草の葉先の動きに釣られて、家猫であり野良猫のハーフ&ハーフ猫「クロ」がやってくる。
 猫は動くものに目がない。それに劣らず、私も動くものには弱い。風に揺れる長い草や細い木の枝は、もちろん「クロ」と私の気を引くのだ。
 草月の研究会が3月3日にあって、その前後は予習・復習というやつで、「マッス」と「線」を究めるお稽古をやっていた。私は「線」が好きなので、研究会は敢えて「マッス」で臨んだ。「マッス」は、おにぎりのように力をぎゅうぎゅうと内に籠めるいけ方なので、軽やかさは出にくい。案の定、講師の先生から、私の作品内部はスカスカで(私の言い換え表現)、空気をはらみ過ぎていると指摘を受けた。そして、ここに、私が線を好きな理由を改めて再発見したのだった。
 私が「線」の表現が好きな理由は、空気の動きに応じて「線」のいけばなも揺れ動くからなのだった。きちんと刈り込んだ生垣があまり好きでないのは、それに重い静けさを感じるからで、私は軽い動きを感じていたいらしい。

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