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いけばな随想
diary

秘すれば花 240406

2024/4/7

 世阿弥の『風姿花伝』の「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」という一節を、私は事あるごとに思い出すが、その真意がまだ理解できていないことを白状しておく。
 まず、何を秘すのか。素直に読み下すと、〇〇を秘すから花になる(花が咲く)のであって、秘すのは花ではない。では、秘すのは秘物なのか秘事なのか、秘技(または秘儀)なのか思想なのか。あるいは「答え」を秘すのか「問い」を秘すのか。
 もう少し深読みすると、何か大切なものがあるということを秘すだけでなく、何かがないことや、何もないことをも秘すということが言いたかったのかもしれない。
 私はポーカーが下手なので、ポーカーフェイスをうまく装えない。いや、違う違う。ポーカーフェイスができないから、ポーカーが下手だ。
 では、持っているものを隠すのと、持っていないものを隠すのとは、どちらが大変だろう?
「持っている〇〇を隠すと、素敵ないけばなができる」とすれば、何を隠そうか? もし「持っていない〇〇を隠す」とするならば、素敵ないけばなにするために何を持っていないことが最も効果的だろうか?

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