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いけばな随想
diary

精神と身体 241018

2024/10/19

剣道を思い浮かべる。剣道はオリンピック競技になっていないが、フェンシングはオリンピック競技の1つだ。私は未経験なので想像するしかないが、剣道には武士道精神や礼儀など精神的な軸が据えられていると理解している。フェンシングに騎士道精神が宿っているかどうかは知らない。

フェンシングは突いたり切ったりした判定が電気的に行われている。素人がコメントするのは失礼ながら、だから体勢や気合いなどは評価されない。競技上は結果がすべてである。

一方、剣道は人間の審判が判断する。しかし、剣さばきが早過ぎて、いや、判定基準もおそらく審判個々に差異があって、審判でさえ全員の判断が必ずしも一致しない。仮に剣道がオリンピック競技になったら、やはり電気的審判やビデオ判定が導入されるだろう。しかし、それでは「肉を切らせて骨を断つ」的な、選手の狙いや技の確実性が評価されなくなりそうだ。

華道を含む「〇〇道」は、身体行為の内側にある精神性を重んじてきた。だから、結果だけでなく目に見えない取組姿勢(鍛錬そのもの)を大事にするから、習う先に終着点はない。

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