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いけばな随想
diary

自分は何者か 240414

2024/4/21

 一度は名乗ってみたかった「コンセプター」と名乗ることがないまま、人生も末期に差し掛かった。「アート・ディレクター」、「主任研究員」、「教頭」等々を名乗った内で、「プランナー」の肩書がいちばん便利だった。
「プランナー」として俳句といけばなをコラボさせた冊子の企画が通り、愛媛県文化振興財団から『百人一句』が出版された。国際俳句が盛んな時期でもあり、視覚的効果を高めて俳句への関心を広げる意図があった。いけばな師匠のお2人が、俳句から得たインスピレーションで花をいけ、その書籍に花を添えた。その1ページに、私自身の花オブジェも忍び込ませ、私のいけばなのキャリアが始まるきっかけとなった。
 あれから二十数年、仕事を辞めて、私にはいけばなが残った。
 私は、まだ「華道家」と名乗る自信がない。かといって、いけばなの領域を越えようとする自分もいるので、「いけばな作家」とも言いたくはない。
 暫定的に「いけばな草月流師範」を肩書にしていると、生徒の1人から、理事の資格をもっとアピールした方が、習いたい人にとっていいのだとアドバイスされた。

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