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いけばな随想
diary

自然との闘い 240812

2024/8/12

自然との闘い。パリ五輪で北口榛花選手がやり投げで金メダルを勝ち取った際の、日本のテレビ番組でコメンテーターが取り上げた話題だ。やり投げはもちろん、屋外競技は何でも、気象条件に応じたコンディションづくりが非常に大事である。

小中学校で、私はサッカーをしていた。紳士のスポーツは天候によって試合が中止されることはないという心得を、何度となく聞かされた。それは、人間が自然に対して上位でいることを求めているのか、自然に負けない自己鍛錬が求められているのか、自然を受け容れて与えられた状況を愉しむことを求められているのか、幼い自分にはわからなかった。

さて、いけばな展の会場が屋外の場合、気象状況をとても気にする出展者もいれば、私のように何も気にしない者もいる。気象を気にする人は、どんな会場であっても、アクセスの悪さや集客の困難さ、照明の悪さやエアコンの風など、何かが気になってしょうがない。

いけばなにおける自然とは、闘う対象ではなく花材を提供してもらうパートナーなので、日照りも雨も風もなんのその、楽しくやり過ごすことが肝要だ。

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