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いけばな随想
diary

良し悪しと好き嫌い 231105

2023/11/5

 自分に自信がある人は、物事の良し悪しを論じることが多いと思います。そうでない人は好き嫌いを言います。そんなふうに決めつけられないかもしれません。ただ、私は、どちらかといえば後者に属しているかな? 良し悪しを論じると、ついつい敵味方に分かれてしまうようで、自信のあるなし以上に対立を避けたい気分もあります。
 SNSの投稿に「いいね!」をたくさんもらいたいというとき、これは良し悪しというよりは好き嫌いに近い、というか、好き嫌いでもなく、存在を認めてもらえるかどうかという領域でしょうか? そうだとすれば、良し悪しよりもっと深刻ではないですか! 
「〇〇道」の本質は自己修練であるということを以前書きました。しかし、人に認められたい欲求は、そうと自覚していない人であっても多分に持っているはずです。人に認められないまま修練を続ける強さに、私はまだ至っていません。良し悪しを言われたら傷つくし、好き嫌いを心の中で思われていないだろうかと気を揉みます。
 いけばなをする身も大変よのう、そう同情してもらえると嬉しいです。良いいけばなをしたいです。

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