汀州Japanlogo 汀州Japanlogo

いけばな随想
diary

花と環境問題 240814

2024/8/14

いけばなをしていると、自然環境保全に関心のある人だろうと思われがちだ。間違ってはいないけれど、信用されても困ってしまう。私は、飲食物に対しても、あまり気にする方ではない。毎日8種類の薬を飲み続けなければならない体は、ほとんど毒されているからだ。地球人も地球も、かなり毒されていると思うのである。

花材がどこで生産されているか、食べる野菜ほどには気にしていない。気にするのならば、「花にも産地表示をしてくれ」とお願いせねばなるまい。実際のところ、花の流通にトレーサビリティは機能していない。

自分が活動する範囲で、多くの人は使う道具や材料について関心があるだろう。購入先や販売先にも関心が高いはずである。しかし、紅麹の問題で明らかになったように、日本国内での製造だから安心だとか、大企業だから安心だというのは幻想だとわかった。また、一般的な知識では、専門的な言質に太刀打ちできないこともわかった。

買う花が、無農薬で栽培されているのか減農薬栽培なのか、ハウス物なのか露地物なのか、どこまで意識的であるべきか、私は姿勢を示せない。

講師紹介