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いけばな随想
diary

花と空間の大きさ関係 250411

2025/4/11

 日常的な騒がしさには慣れっこになって存在を忘れているのに、私の住まいの近くの高校も、私の実家の近くの中学校も、入学式では生徒に加えて親御さんの数が多く、声に声が重なってウワンウワンと膨らんだ反響が外に聞こえてきた。ものすごい人口密度だろうと想像できた。
 逆に春休み期間中は、先生方も大きい声を出す必要がないからいるのかいないのかわからないくらいで、学校じゅうが静まっていたから、野球部やバスケットボール部などの練習の声だけが目立って響いてきていた。
 今月に入ってから、松山市中央郵便局の展示ボックスに輪番で花をいけている。人によってはそのボックスを大きいと感じ、また小さいと感じる人もいる。みんな、いけばなの大きさをどうするかを迷うのだが、そういうとき私はたいてい後で後悔する。「ほどほど」に仕上げてしまうからだ。
 目立つかどうかを問題にしたいなら、衣服でも小さ過ぎたり大き過ぎるものを着ると人目を引く。ちょうどいいのが一番目立たない。しかし一方では、最高にドレッシーにぴったり仕上げられたら、最高の称賛を浴びることができる。

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