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いけばな随想
diary

花の世界 231126

2023/11/28

「同業他社」という表現がある。近年は、経営の多角化とか企業のグループ化があるし、どこからどこまでを同業とすればいいのか分かりにくい。
 昨日、草月会愛媛県支部の研究会を開催した。その講師に、フラワーデザイン業界で、素敵に仕事をされている髙智美乃氏(ドイツ国家認定フローリストマイスター)をお招きした。あとで、いけばなとは無縁の方から、「華道の集まりがフラワーデザインの方に教えを乞うようなことを、よくぞ実行できましたね」と言われた。
 だいたい、似ているけれど違うという関係で、よく喧嘩は起こる。全く異業種であれば、互いに程良く受け入れたり程良く無視できるのに、似通った業界の相手だと、不幸にも対立したり牽制し合ったりの関係になりがちだ。
 私は、花を扱うということが共通しているなら、生産者に始まって流通に携わる方々や、地域の道路の街路樹や花壇を世話している方々まで、みんな仲間だと思っているので、そこに境界線を引きたくない。
 柔道や空手道は、剣道や弓道に比べて国際化が進んでいるように見える。華道の世界はどうなっていくだろうか?

講師紹介