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いけばな随想
diary

花展の難しさ 231118

2023/11/18

 草月の愛媛県支部花展を来年度開催する。役員の考え方は様々で、初めて支部長として迎えるにあたり、前途の多難さを感じている。
 華道は極めて個人的な取り組みだ。自分の作品だけに集中すればいいところ、花展となるとどうしても他人の作品が気になるらしい。グループ共通の空間と時間の制約にも縛られる。
 社会人の各種スポーツチームでも、楽しく和気あいあいとやれたらいいという人、やるからには試合に勝ちたいという人、今より上位リーグに上がりたい人など、各人の目的や優先順位やが異なるため、チームとしてどうまとめていくかが常に大きな課題だ。
 さて、高校の華道部である。今日、明日の2日間は、愛媛県高等学校総合文化祭で、華道部門に松山商業高校華道部の2、3年生も出品。昨日のいけこみは、病欠で1人欠けて6人が参加。黒い花器と赤い花材を使うことで、グループとしての大きい共通空間をアピールしつつ、個々が脇目を振ることなく、自身の制作に没頭してくれた。その姿勢がとても嬉しかった。
 雑念がない清々しさは、見ている者の心も洗ってくれる。これでいいと思った。

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