芸術はイノベーションなしにはいられない 250319
2025/3/19
来年度から、松山商業高校華道部は茶道部・琴部と「(伝統)日本文化部」(名称は知らないが、内容的にはそういうことだろう)に組み込まれる。その中で華道部門ということになるようだ。
芸術はイノベーションなしには真価が問われることになり、「伝統芸術」という表現をしてしまうと意味の矛盾した言葉の組み合わせになる。だから華道と呼ばれるものは、芸術ではなく文化の範疇にくくられて「伝統文化」に仲間入りする。だから「伝統日本文化部」であったとしても、「伝統日本芸術部」ではない。
華道を「いけばな」と呼ぶときは、そこに日本の伝統文化があるかといえば、あるにはあるけれどそこまでのこだわりはなくなる。いけばなでも伝統的な「型」を稽古するが、それは新しい型をつくり続ける脱自・脱パターンの力を鍛えるための型である。
鋳型というのは、定型化・標準化して同一の商品を大量生産するためのもので、私たちが大切にしている型は、目安にはしていても、そこにどうしても個人個人の個性のズレを含んでいる。だから、同じ型でいけても、どれ1つ同じいけばながない。