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いけばな随想
diary

華道のゆくえ 240315

2024/3/19

 最近、教師不足や医師不足が話題だ。建築現場やホテル・旅館でも人が足りないと聞く。農林漁業の後継者も足りないし、いったい日本人はどこへ消えて行くのだろう。
 ひどい話だが、中学生くらいのとき、私は農業高校や工業高校は成績の良くない人の進学先だと思っていた。いろいろな意味で口に出してはいけないことだとわかっていた……ということは、そこに差別意識があったという証拠だ。ブルーカラー、ホワイトカラーという呼び方に象徴されるような職業の貴賤だとか、蓄財者が偉いというイメージだとか、山陰・北陸を裏日本と呼び工業生産力の高い太平洋ベルト地帯が日本を支えているだとか、とんでもない刷り込み教育を受けてきた。
 こんなに情報化が進んだ現代に、日本人はその情報を活かしてどこへ行こうとしているのだろう。50年前の教育現場の価値観と、今の教育現場の価値観に根本的な変化が感じられない。とすれば、親が子に求める日本人の価値観も変わっていない。
 大学までもが「実学」とか言い出した日本で、実のない虚の華道にどう価値づけをしていくか、目下の大課題である。

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