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いけばな随想
diary

面白がること 231019

2023/10/19

 先般、全国高校生花いけバトルの四国大会を見に行きました。愛媛からエントリーした4校を応援しに行ったのだけど、もう、全部の学校が素晴らしかったです。
「華道部でもないのに、何で出場しようと思ったの?」「面白そうだったからです!」。このイベントが、意識的に花に触れる最初の機会だったという生徒さんには仰天しました。彼は、まさに面白がれることを見つけたのです! バトルだというのに、勝ち負け以上に、自分が全力アタックできるかどうかに何のてらいもなくチャレンジしたのです。
 私などは、いけばなの昇格試験を小さな会場で受けるのにもいろいろ考えて二の足を踏むのに、彼らは成果を得る可能性が高いとか低いとか、全く問題視していませんでした。始める前から結果のことで気を揉んでいないのです。ああ、あんな少年に私もなっていたかった!
 私は、自分が設定した幸せに届こうと、もがきもがいて人生を過ごしてきました。結果を問わず面白がれるのは、まさしく才能です。華道をはじめ「〇〇道」は、届かないからこそ面白がって追い続けられる土俵なのかもしれません。

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