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いけばな随想
diary

黒い服 240205

2024/2/8

昇格試験がうまくいかなかった気分的なこともあって、今日は黒い服で過ごした。

1週間前、法事で喪服を着用したとき生地の右胸部分に皺があって、アイロンをかけても伸びてくれない。10年以上使ってきたので、そろそろ寿命だと諦めた。明日、新調しに行くことにしたが、今度の喪服の寿命は私の寿命といい勝負になりそうだ。

さて、いけばな展を開催するとき、男女共たいてい会期前の設営は黒ずくめで、会期中は盛装という切り替えが求められる。設営は非公開なので、服装などどうでもいいではないかと思われるかもしれないが、バックヤードで様々な第三者に会う可能性が高いことから、裏でも油断しない構えだ。

公開の場でいけこみ(設営ライブ)する場合は、いける姿も展覧の一部だと捉えて盛装することがある。これは、特に単独で臨むときに多い気がする。一方、1つの作品を複数人でつくる合作では、メンバー全員が黒子に回り、作品を主役とする。

作家として立つときは盛装で、技術者・職人として立つときは黒ずくめ。これは全く個人的な理解の仕方だが、あながち間違いではないだろう。

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