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いけばな随想
diary

いけばなの三角 260121

2026/1/21

 いけばなの基本単位は、三本、三角形、三角錐である。強固さや安定を求めるならば、人が暮らす家のように、四本、四角形、立方体や直方体を基本にすればいい。土地の有効活用や間取りの標準化などの面からも合理的だ。しかし、ギリギリまで削ぎ落とした状態を目指すとき、いけばなでは4ではなく3が単位となる。
 まず三本。2本の枝では縦×横の平面はつくれても、縦×横×高さの空間をつくることはできない。枝が3本あれば、立体造形が生まれる。
 次に三角形。枝を4本平面的に組んで隙のない「四角四面」をつくると、窒息して躍動感を損なう。三角形は程良く不安定で、自由に隙をつくることができる。
 そして三角錐。剣山を基点として、「真副控」の3本の主枝の先端3点を結んだ三角錐が、そのいけばなが取り込んだ空間である。
 これら3つが、いけばなの基本の構えだ。剣山を使わず自立させたい場合も、4本足で立てようと努力するよりも、3本足の方が安定する。3本の足の長さが違っていても、いけばなの重心が足の三角形内に納まっていれば、ガタつくことなく落ち着いていてくれる。

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