いのちの長さ 250711
2025/7/22
あと何年で死ぬかと考えても、死ぬ時までわからないことがわかっているので、すぐに頭を切り換えることが推奨される。しかし、いけばなをいける時はかなり厳密に考える。
植物としての花は、種子が発芽してから切り花になるまでに数週間か数か月間か生長してきた。そして切り花として1つ目の人生に区切りをつけ、いけばなとして2つ目の人生を送るのだが、いけばなのつくり手は撤花の日時を決めて臨むことも多く、神の見えざる手というのか死神の計画というのか、おこがましくも花の命を彼が決定付けるのである。
私の庭先では、拾ってきた流木や剪定した枝を天日干ししている。雨風に晒され陽に焼かれることを繰り返しても、1年くらいでは音を上げないどころか、死んでいるのにますますふてぶてしい。彼らの一部には、いけばな展などで私にこき使われて、3度目4度目の人生を送る者もいる。
死んだように見せかけて、二度三度活躍する彼らは、最後には美味しいところを持って行くハリウッド映画のアクションヒーローのようだ。使っていない花器も多いから、みんなをヒーローにしなくては!