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いけばな随想
diary

アール・ド・ヴィーヴル 250810

2025/8/10

 パトリス・ジュリアンという親日のフランス人がいる。東京周辺でレストランを経営したり、『生活はアート』『いんげん豆がおしえてくれたこと』などの著作がある。だから料理人やエッセイストの肩書を持っているが、「元ライフスタイルアーティスト」という面白い肩書もある。
 このライフスタイルアーティストとして、自著の中でも語っているのが「art de vivre(アール・ド・ヴィーヴル)」である。この言葉は、人生と芸術は土俵が別々ではなく、暮らし=アートというくらい芸術が日常に息づいているという状態を表している。広い解釈では、日常生活のあらゆる場面において自分らしく生きることを追求する姿勢を指す。アートが自分らしさに直結するという常識が、フランスっぽいところだろう。
 パトリスが語っている内容は、日本人が昔から思っていた(日本人は思ったことを語らないで黙っているが)内容と大差ない。身の回りの物を大切にしよう、無駄をなくそう、そして生活の質を高めようというものだ。
 生活の質について日本人がより積極的に取り組むと、いけばなのある暮らしということになる。

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