中秋の名月 251007
2025/10/7
夕べ19時半頃に空を見上げた。飛行機雲が流れる下を飛行機の点滅灯が小さく横切り、雲の上には丸い月が大きく輝いていた。月の右側に明るい星が1つ。調べてみると土星らしい。ちょっと調べればスマホが星図まで示してくれるから便利になった世の中だけれど、ベガかな? アルタイルかな? などと素人が知ったかぶりで推測する楽しみはなくなった。
小学生の夏休み、厚紙の星座盤と懐中電灯と安物のオペラグラスを持って星空観察教室に何度か通った。校区外の小学校の校庭が会場で、暗い街灯を頼りに弟を連れて行ったと思うが、親が同行していたかどうか思い出せない。次の冬休みくらいまでは、その後もよく星空を見上げていて、それから先は興味を少しずつ失い、星々の名前も今ではすっかり忘れている。
私の趣味は多い方だったから、趣味でなくなったものも多い。長続きした趣味のいけばなは遂に仕事と化していて、花を見るにも風情ではなく、おこがましい審査員の目で見ることにもなる。「いい趣味をお持ちですね」と軽く言われるくらいが、ほんとうに趣味として楽しめる時期というものか。