仕事は楽しい 250702
2025/7/4
時代劇では、封建制度下の士農工商の身分が明確である。職業的な可能性を拡げる挑戦を、昔の人々が実際に思いつかなかったのか諦めていたのか、自己実現の欲求を持っていたのかどうなのか興味がある。
現代は、仕事である以上、成果だ評価だというものが付き纏ってくる。そのように宿命づけられた仕事を通した自己実現が、若いうちは人生のテーマだったが、そういう仕事を退職した今は、何となく江戸時代の隠居みたいな自分の立場を感じている。
社会生活をしている以上、最低限の報連相や時間管理の作業はなくならない。しかし、世俗的な意味での成功目標から解き放たれ、何月何日までに何円の利益を上げなければならないというノルマを捨て去って、それこそ悠々自適な立場になっているのかしらん? と半分夢の中で過ごしているような怠けっぷりだ。
今日のいけばなの稽古に、1年ぶりに来てくれた人がいる。自分がどうでも良くなってくると、他人に対しても、せっつかなくて済む。会ってみると1ヶ月ぶりくらいの感覚で、特に「何しよったん?」と聞く必要も感じず、いけばなをただ楽しめる。