制作の裏側(その2) 251025
2025/10/26
昨日は1輪だけ開いていたカサブランカが、今日は3輪開いた。大振りな花器を2本使っていたので、それが咲いてくれなかったら重心が下がってバランスが悪いところだった。昨日のいけこみ時点でやや小振りなトルコキキョウを使うのをやめたのは、花器の存在感に対して負けてしまうと感じたからだ。
前後に配置した2本の花器のうち、手前の花器の口元はよく目立つ。口元のだらしなさを引き締めるために「葉もの」のドラセナとヤマシダを用意していたのだが、カサブランカの花と葉で何とかなると判断して、ドラセナとヤマシダを使うことをやめた。
手前の白い花器に赤いウメモドキと白いカサブランカ、奥の白い花器に緑のアセビ、これで粗削りに仕上がった。白い背景に対して、白・赤・緑のシンプルな配色である。その後は、ウメモドキの苔むしてごつごつした枝と、細くて直線的なアセビの枝を際立たせるため、不用な枝葉を切り落す。花器2本の一体感を出すために、後ろの花器から切り落したアセビの小枝を手前の花器に挿す。
ウメモドキの枝を、花器が倒れないギリギリまで傾けて完成させた。