時間の螺旋 251231
2026/1/1
生まれてからこのかた、1秒1分……1月1年と時を重ねてきた。時間経過は一直線のようでもあり、千切れかけの毛糸のような曲線にも感じられるが、植物の生長を見ていると1年周期の螺旋を描いていたと気付かされる。
梅、松、柳、南天、千両、葉牡丹、菊などは、毎年の正月に巡ってくる定番花材で、それらがあると再び新年を迎えられることに感謝する。木々の生長は春から夏に大きく、秋から冬に小さい。この活動の大小が年輪の濃淡に表れる。人間が「年を重ねる」というのは木々の年輪になぞらえたもので、私たちの体に年輪は刻まれないかわりに、見えない経験の層で厚みが増しているはずだ。
周期といえば、十二支もある。今年の巳年が終わって午年を迎えるが、次の72歳の子年を迎えることはできるだろうかと、これは体力の衰え方が激しくなってきた感じから不安である。
さて、自覚できる最も短い周期は呼吸である。心身を安らかにして観察すれば、もっと短い心拍も感じ取ることができる。植物たちはもうすぐ朝が来るというような、またはもっと別の周期を感じて生きているのだろうか。