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いけばな随想
diary

楽しくいける 240625

2024/6/25

演者が楽しんでいないと、観客も楽しめないということを聞く。当の本人が面白がっているから、それが観客に伝染していくというのだ。演じているのが悲しい場面であっても、演じること自体は楽しんでいることが大事だということか。

工芸品でも、昔の職人はつくることを楽しんでいたから、ワークライフバランスに縛られた現代の匠の物より数段に良かった。その点、利益を生まなくてはならないワークに縛られた職業カメラマンよりも、利益や時間に一切縛られていないアマチュアカメラマンの方が、時として素晴らしいシャッターチャンスに恵まれるのだという。これは、高知県を代表するフォトグラファー、髙橋宣之さんに直接聞いた。

何度かお付き合いさせていただいた中でわかったのは、髙橋さんは仕事の中に趣味を時々取り込んでいたということ。趣味の中に仕事を取り込むことが私の夢だったが、そっちは相当に難しい。

もちろん、現代の職人でもワークとライフをいい意味で混同している人は少なくない。金儲けして肩をそびやかす事業家よりも、気難しいそんな職人のカタを持ってしまう私だ。

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