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いけばな随想
diary

水仙 260116

2026/1/16

 見るのはいいが扱うのはちょっと、と言う人が多い花材、水仙である。この正月に、護国神社に1瓶いけさせていただいたのは、そんな苦手意識を克服せんがためでもあった。
 水仙の扱いとして、葉よりも高い位置にある花を、葉よりも低く組み直す「葉組み」という方法が用いられる。ところが、花菖蒲については、花を垂直に高くいけて、葉をそれよりも低くする。似たような形に思える水仙と花菖蒲なのに、よく見ると異なることに気付く。
 水仙の花は、元気のあるなしによらず、やや俯き加減である。だから、葉先よりも高い位置に花があると、全体的に俯いた印象だ。だから、上に伸びた葉を高くすることで、伸びやかな印象を与えることができる(と私は思う)。春の花菖蒲は、大きな花びらを上に向いて咲かせるので、混み合った葉の間にあるよりも、上に突き抜けている方が花を強調できる(とテキストに書いてある)。初夏のかきつばたは、花を葉先の高さと同じくらいにする(というのは何故だろう)。
 すべて、日本人の美意識によって醸成されてきた型なので、何故? と問い続けながら尊重したい。

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