解らないままがいい? 240308
2024/3/8
人間は、便利で楽になるための工夫に、ものすごく労力をかけて取り組んできた。そうして登場した生成AIの提案は、いま現在における最適解なのか、百年後を見据えての最適解なのか。また、日本における最適解なのか、グローバルな視点での最適解なのか。
30年前、広告会社がクライアントに企画をプレゼンする際、A、B、Cの3案を提示していた。あるいは、クライアントが、A、B、Cの3社に企画コンペで競わせていた。クライアント自身も、提案された企画を自分で比較吟味する必要があった。今は、AIに聞いているのだろうか?
対立する企画の情報と情報が出会うことで、情報のコミュニケーションが起こり、クライアントが得る情報は思い掛けなく豊かになった。セカンドオピニオンどころかサードオピニオンまで検討することで、仕事に深さと広がりが生じ、その瞬間の最適解を得るにとどまらず、次期の目標設定や、付随的事業の着手にも繋がっていたように思う。
いけばなは、永遠の解を求め続け、解ったふりをせず解ろうとし続けることを楽しんでいるような、へそ曲がりな所がある。