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いけばな随想
diary

神秘的 241103

2024/11/4

 華道と花いけバトル。似ていて非だし、同じ土俵だとも言える関係。今日は高校生花いけバトルが松山ロープウェー街で開催され、私も関わる松山商業高校華道部から2人1組の3チームが出場してくれた。
 初代家元は「私は、花である(いけたら花は私である)」と言ったが、これは神秘の領域の話だ。「私は奴隷である」というのは人間界の範疇で不自然はないが、私が花になるのは非科学的だ。しかし、2者の合一は、非論理的で2者の距離が遠ければ遠いほど神秘性を増し、世俗ではなく思念の世界において獲得されるのである。
 こういう説明がつきにくい世界で真面目に遊び続けようとするのが華道であり、5分後の結果発表に一喜一憂するのが花いけバトルの楽しさだ。納期を設定することで趣味がビジネスに変質するように、花いけバトルは時間を制限することで華道を離れて競技になった。
 可視的でわかりやすいパフォーマンス=花いけバトルを入口にして、是非とも高校生たちには華道の世界に入ってきて欲しい。測れないくらいの微量さかもしれないが、華道の深い意味合いを徐々に感得して欲しい。

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