竹の二刀流 250816
2025/8/16
竹は、花材としての一面と、花器としての一面を持っている。
花材としては、3代目の宏家元、4代目の茜家元ともに、大作を数多く制作していらっしゃるので、「草月といえば竹」というイメージを持っている方も少なくない。私も僭越ながら、竹との悪戦苦闘をし続けてきた。丸竹のまま使うと直線的な強さが出る一方で、割り竹や竹ひごに加工すると柔らかさや繊細さも出せる。ただ、竹細工という1つのジャンルが確立しているくらい取り扱いには熟練を要す側面もあって、一筋縄ではいかない。
仮にそういう技術が低くても、花器として様々な使い方ができるのも竹の魅力である。もちろん、熟達者の手にかかると、丸竹の形を生かした竹筒の花器から竹ひごで編んだ繊細な籠の花器まで、一級の工芸品であり且つ一級の美術品であるような作品が出来上がる。
そのように考えを巡らせていると、花材でもあり花器でもあるという混然一体となった作品制作を妄想してしまうものだ。それは既に、家元はじめ幾多の先輩方が取り組んでおられるが、より積極的な二刀流の発揮のさせ方があるように思ってもみる。