花で語る 251106
2025/11/6
言葉で語る人は詩や小説を書き、使う言葉のほとんどが少なくとも表面的には読む人に理解される。絵や音楽で語る人もいる。この人たちが使う言葉は、慣れると理解が少し進むとはいえ、一部の人にとっては慣れない外国語以上に難解だ。
花で語る人もたくさんいて、育てる花で語る人、販売する切り花で語る人、盆栽で語る人、庭造りで語る人など、同じ“花語”を使うにしても様々な方言がある感じと言ってもいいだろう。しかし、世界に占める日本語のシェアが減少しているように、“花語”のシェアも低くなっている。
花の1種1種に花言葉が割り当てられているように、そういうことに関心がある人々にとって花は意外に饒舌だ。しかし、私のように花言葉にあまり興味がない者にとって、花の1つ1つは何を象徴してくれるのだろうか。
私は、基本的にいけばなに使った花材の1つ1つに語らせようとはしていない。花材の1つは、言葉でいうところの1語ではなく1字で、それに意味は何も乗っていない。花が2輪か3輪集まると1語になり、2種か3種集まると1文になっているかもしれないとは思う。