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いけばな随想
diary

過去は変えられる 240605

2024/6/6

2012年のいけばな展で出品した作品は、我ながら悔やまれる汚点だ。仕事の忙しさを言い訳にして「生の花材を一切使わない」という暴挙に出たまでは許されるとして、その迫力において0点、華やぎにおいて0点、面白さにおいて0点……という自己採点。

ちなみに、私が大好きな初代家元の「湖畔」の作品は、流木に着色して湖畔に“置いた”もの! で、それを真似たところで、いけばなとの24年の付き合いで、プラス評価した自身の作品は〇が1点、△が2点しかない。

今日は、その写真をいけばな教室の生徒さんに見せてダメダメぶりを語ったりしていると、その生徒さんが、「過去は変えられますよ!」と。「私なんか、いろいろありましたけれど、今の自分がまあまあ良くやっているという思いがあって、そんな今に続いてきた過去は、決して否定してしまう必要のない、今の自分に至る必然のプロセスだったんだなあと、神様がいるとすればちゃんと見てくださっていたんだなあと思います」

私の生徒さんは、この人だけでなく、それぞれがそれぞれの方法で私を慰めたり労わったりしてくれる。

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