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いけばな随想
diary

鑑賞と制作 240520

2024/5/21

展覧会に行くと、会場を出た後に時々図録を買う。会場内に見所等のパネル展示があって、それを読んでから作品を見るという順路になっていても、私はあまりそれを読まない。家に帰ってから図録をめくって確かめることがたまにあるくらいだ。

私のいけばなのファイルの表紙には「解釈してはいけない」と、自省を込めて書いてある。自分の直感や印象を大事にしたいと思っていても、ついつい他人の解釈に引きずられてしまうタイプだから。学芸員の解説は、とても分かりやすいし的を射ている。しかし、絵を見てそれを追認して答え合わせをして終わるよりも、絵を見て新しい感覚にとらわれて問いを立てることから始めたいではないか!

旅行でも、ガイドブックを読み込み過ぎると、「おいしいです!」と書かれた店に行って、「不味いじゃん!」とは言いにくい。

自分の感覚を大事にして、自分らしいいけばなをいけよう! 他人の判断を気にして鑑賞する人は、たいてい人目を気にした制作をする。クライアントがいても、自分に発注されたのなら自分流で行く気概が欲しい(と自分を鼓舞する私であった)。

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