風格 251203
2025/12/3
私には、いけばなそのものを楽しんでいる一面と、いけばなを通して品格を身に付けたい一面とがあった。
まず、いけばなを始めた頃は、もっぱら前者だけが動機であり目的でもあった。そして、人に教えようという立場に身を置いてからは、後者の意味合いが大きくなっていった。とはいえ、日本人としての立居振舞に磨きをかけることに関しては特に茶道に顕著で、華道と呼ばずいけばなと呼ぶときには、その意識は希薄だと感じている。
それで、先般から気になっているのが風格である。品格よりも風格のあるほうが威風堂々としていて、教える立場の人間として適格なのではないだろうか。現代社会では、パワハラ以上にカスタマーハラスメントが話題に上る。これは、委縮した教師や上司や売り手が、ヘタに品格ある態度を取っているから助長される現象だ、多分。風格のある教師や上司が接すれば、カスハラはもっと減るのではないかと思う。
品格は努力すれば高められるのに対して、風格は努力だけで身に付くものではない。そしてまた、若くして得られるものでもないだけに、さらに希少な特長であろう。