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いけばな随想
diary

実体と気配 220130

2022/1/30

いけばなを始めて21年が経過しました。始めた頃から何かしら予感はありました。それは書道に通じるような気がしたことです。枝や花をいけた瞬間、周りに空間が出現します。紙に墨を置いた瞬間、余白が拡がるように……。枝や文字などの実体を取り巻く世界は、とりとめのない気配に満ち満ちています。私は、気配をいけたかった……今更ながら音楽もそうだった。歌詞で語り過ぎて気配のない浅薄な音楽は嫌いなのです。

いけばな仲間が増えました 220118

2022/1/18

昨年末に体験に来られた方が、年が明けて「始めることにしました」と言ってくれた。減ったら減ったで仕方がないけれど、増えたらやっぱり嬉しい。

私の今年の書き初めは「真元」で、初心に帰り、いつも真新しくいたいという気持ちを込めた。だれの言葉か「答えがわかればそこで終わり、問いを持ったらそこが始まり」というのが華道だろうし、答えを探すより問いを探すよう努めてみよう。「あれば足りないものが見え、なければあるものを見つけられる」という謎解きにも問い続けてみます。

終活を少し進める 210823

2021/8/23

8月22日、延期を重ねていた姪の結婚式が東京で行われた。コロナ禍で欠席せざるを得なかったので時間ができ、自分は先送りしていた実家の本の整理を行った。

どんな本でもいけばなの参考になると思えばその通りだし、思い切らなければ増える一方だったので、生徒さんには見せづらいエロティックな香り漂う本を知人の古書店「社日(やしろび)」に持ち込んだ。

しかし、(枯れた花材を使うとしても)いけばなには色気を出したいものだと思っている。

元受講生の活躍 201025

2020/10/25

先日、旧姓Oさんから連絡がきて、私のこの中途半端なHPを少しマシなものにしてみようという提案であった。彼女はいま在宅ワークでそんなことをするトレーニング中で、このHPで試行錯誤してみてくれるらしい。ありがたいことである。ドイツで活躍中のInk Art JapanのOさんといい、皆すばらしい。

手の仕事だと思い知る 200816

2020/8/16

教室の庭は、何本かの大きな木が生えている。
夏が来る前に隣家の方向に伸びそうな枝は切っておいたのに、
もう育ち過ぎていて、隣家の屋根をこすってしまいそうだ。
先週、左手親指の腱鞘炎で病院へ行った。グラスを持つだけで痛い。

その1ヵ所をかばうことで、からだ全体の動きがぎこちなくなる。
だから、いけばなもイカしていない。

講師の事